北海道に行ってきた。
札幌の親戚に立ち寄り、さっそく小樽に行った。
小樽は、40年前も前に何度も行っている。
当時は、えらい飲み屋の多いところだなと思っていた。
おいしいお店も多かった。「梅月」というあんかけ焼きそばの絶品を提供してくれる店があったが、すでに店をたたんだという。
有名な商店街も閑散とし、人が歩いていない。
シャッター通りとは聞いてはいたが、それに近いような印象だった。
さみしいというか、時の流れを感じてしまう。
ランチはそばに決めていた。「一福」(いっぷく)という蕎麦屋が、小樽駅前にある。駅前と言っても、歩いていくには面倒になる距離だ。
立地としては、よくない。
しかし、ここはおいしいので、小樽に行くたびにそばを食べていた。これほどおいしい蕎麦屋は、そうそうにない。
すくなくとも、葛飾区に住んでいる僕の周囲にはない。
行くと、席がなかった。繁盛している。
少し待って、席に着いた。
商店街は閑散としていたが、ここは昔と同じだった。
このあと、決めていた甘いものを食べに行った。
「あまとう」という店だ。人通りのない商店街の中にある。
行くとここはお客さんでいっぱいだった。さきほどの一福と同じだ。
「あまとう」のクリームしるこやあんみつは、やたらうまい。
甘いものは、名前も材料もよくわからないので詳しく説明できないが、
ソフトクリームのようなものがこしあんの上にのっている。
このクリームがうますぎる。
小樽は、その昔は栄えた町だ。ニシン御殿が建ったのだから、さぞかし賑わったことだろう。
それが続くと思うのも、人の常だが、いつかは衰退していく。
衰退しても、それがいつまでも続くわけではなく、
また栄えるときが来るだろうと思う。