外国からの旅行者が多いのは、素直にうれしい。
何語かさっぱり分からないが、いろいろな国の旅行者と毎日出会う。
全身といえるほどの刺青、というかタトゥーを入れている外国人を見たが、あのひと、温泉とか銭湯とか利用できるのかな、と思ってしまう。
それにしても、刺青好きがおおいのには驚く。
単に、旅行だけで、日本にお金を落として、いい思い出をもって帰国してもらう、これだけなら、どこの国のひとでも歓迎だろう。
著名な音楽家が、
「日韓には国境などなくして、自由に出入りできるようになれば・・・」
と、こんな話をしたと動画にあった。
これは観念論のさいたるもので、まるで意味をなさない夢の中のおとぎ話。
おそらくご本人も百も承知で言っているのだろうが、いい大人が言うことではない。
人並みに生きてくれば、経験的に、理想と現実とは、まるで異なる世界であることに気が付く。
お互いの文化伝統を尊敬しあって、違いを認めて、仲良く共生するべき、なんて主張は頭の中ではだれでも理解できるが、
現実の生活ではそうはいかない。
無理である。
「いかない」のは、なにも高尚なことではなく、トイレの使い方、洗面所の使い方、ごみの捨て方、はてはしゃべり方まで、ほんの些細な事象から始まる。
現実は、高尚なことでもめることはそれほどなく、実は日常の生活の仕方で、鬱陶しいと感じるほうがはるかに多い。
人間に、忍耐強い、心が広い、愛情深い、おもいやりがある、などの違いはあっても、
だれにでも限界点がある。
それを超えれば、文句の一つも言いたくなるのは、自然なことで、
国会議員の先生が、「同じ空気をすうのもいやだ」とか、「皇室は生理的にイヤだ」などと漏らしたというが、
しまいにはだれでもそうなるだろう。