テレビや新聞でしか知りえないことでも、
動画のお陰で、別の人の意見や考え方に触れることができる。
ありがたいことだ。
昔、著名であり人気も高い作家が、ノーベル賞をとった。
だれだったか、日本をダメにした有名人を取り上げて、論評しているが、そのなかにこの作家が入っていた。
著名であり、人気も高いなら、主張していることを、無闇に信じてしまうが、
それも、すでに簡単には信じない時代になった。
経済の話も、テレビから流れることに一喜一憂した時代から、
テレビのコメンテーターを批判している動画ある。
日本の借金も、一人当たりとんでもない額だと言われて驚愕しても、動画でしっかりそれを否定する識者がいる。
素人には、なにが事実なのかわからなくなるが、
なんとなく、国家が国民を騙そうとしていることは分かるようになった。
しかも、国家が破たんしても、それほど深刻ではないことを、外国の例から知ることができる。
新聞記者を個人的に知っているわけではないが、
どうもあまり好きになれそうにもない。
もっとも、他人の迷惑を考えていたら、取材などはできないことは理解できるが、自分にはとてもできそうにない。
昔、ペルーの大使公邸事件があったとき、新聞記者からけっこう取材を受けたことがあるが、その時は、好感が持てた。
ただ、このとき、人質になっている人の、いわゆる個人的な生活範囲のことまで質問されて、答えられなかった。
この当時、日本人駐在員は、自粛してゴルフをやっていなかった。
中には、こっそりやっていた人もいただろうが、一か月も我慢すれば、ムズムズしてくる。
そんなとき、日系人の知り合いから、日本から取材に来ていたカメラマンが、どうしてもゴルフをやりたいから、なんとかしてくれないか、と頼まれたことがあった。
日系人の知り合いは、記者やカメラマンの通訳のバイトでやっていた。
このとき、こっそりそのカメラマンをゴルフに連れて行った。
なんとなく、このとき、このカメラマン、いっぺんに好感が持てた。
平和な国家、日常生活が安心安全な国、たくさんあるだろうが、
日本も、その一つだろうと思う。
日本の警察の態度は、外国人に驚きだという。外国では、あんなに親切で、穏やかなことはないという。
ペルーから日本に戻るとき。
普通にチェックインして、出国審査をうけ、待合室にいく。途中免税店を眺める。
ここで、警察に声をかけられた。
「お前を身体検査するから、こっちにこい」
と言われた。
「ここは治外法権だから、それはできないはずだ」
と答えたら、すぐもう一人の警察がやってきた。
ふたりとも、こっちを脅す。
「このままだと、お前は飛行機には乗れない」
「何の容疑だ?」
抵抗するが、おっかない。
「では、航空会社の証人を立ち会わせてくれれば、OKだ」
と、応えたら、警察もメンツが立つのか、了解してくれた。
実際には、おどおど、恐怖だった。
証人がいなければ、麻薬を所持していたといって、嘘をつかれ、お金をむしりとられる。
警察官が、それが交通関係でも、穏やかなのは、治安がよい証拠だろう。