半分損する

ブラジルの日系人は、１００万を超えるだろうと思う。

各界で活躍している日系人が多い。

真面目、勤勉など日本人の特性が血脈として流れているのか、何をしても頭角を表してくる。

ブラジルという国に、貢献している。貢献度を数値化すれば、日系人はかなり高いと思う。

それは、結局は、日本人への一種の尊敬にも似た感情をもたらす。

ありがたいことこの上ない。

最初、ブラジルに行ったとき、もう35年も前になるが、日本語を話す日系ブラジル人と話をすると、

「土人は・・・・・」

と、現地人を土人と呼んでいた。

違和感を覚えたが、話した日系人は現地人をそう表現していた。

普段の会話では、自分たちはブラジル人だが、ブラジル人だとは表現せず、日本人だということを前面に出した。


同じ時期にカナダを訪れたとき、やはり日系人と話をすると、

「私は、日系のカナダ人だ」

と表現した。

血は日本人だが、国籍はカナダ人だということを、前面に出した。



この経験は、なかなか面白く、総じて、南米ペルーやアルゼンチン、ボリビア、パラグアイなどの日系人も、

ブラジル日系人と同じようなタイプの人が多かった。

ロスの日系人も、カナダの日系人と同じだった。が、

共通しているのは、その国を「大切に」思っているという「感覚・感情・精神など」だった。




日本には、朝鮮半島出身者がたくさん生活している。

詳しくないのでよくわからないが、日本国籍を取らないで、ずっと日本に住んでいる。

素人には、この先どうするんだろうと、他人事ながら思うが、

北米や南米に移住した日本人とは、かなりメンタリティーが違う。

その国を「大切に思う」気持ちがないと、

自身の人生を半分、ソンしているだろうと思う。