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Channel: 虚空を観じて
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囚人

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最近のメキシコシティーの空気はどうだろうか?

昔、数回か、数十回か、忘れてしまったが、シティーやカンクンに行ったことがあるが、シティーの空気の悪さには辟易した。

 

メキシコの友人から教えてもらったが、メキシコ人に道を訊ねると、親切に教えてくれるという。

教えてもらった通りに行っても、目的地には着かない、そんなこともあるという。

それもそのはずで、知らないのに、親切に教えるからだという。

しかし、それを批判してはイケないらしい。なぜならそれは、メキシコ人の「気の遣い方」だからだ、という。

 

許す、という気持ちはとても、大切な気がする。

何かされ、「あいつは許さん」と思っても、時間の経過とともに許す気持ちがわいてくるのがいいだろうと思う。

誰にでもある体験だろう。

もちろん、自分にもあるが、心の中で許したのか、まだ許していないのか、分からない。

滅多に合うことはないが、会えば普通にあいさつ程度はするが、昔のように関係を持とうだとか、付き合おうなどとは、思わないからだ。

それほど、ひどいことをされたわけではないが、気にならなくなるのは、いつだろうか。

 

知り合いに、

「あいつよりかは、たとえ一日でも長生きする」

というほど、憎んだのか、嫌いなのか、復讐なのか、分からないが、そんな気持ちを持った人がいた。

その人が、あいつより先に亡くなったが、どんな気持ちだったのだろうか。

許したんだろうか。

 

なんにでも、囚われるのは、悲しい。

特に、否定的な感情に囚われているのは、切ない。

 

 


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