百田さんの、朝鮮半島についての本が面白かった。
悲しくも切ない事実の羅列で、しかも、その感覚はこちら側の状態であって、
朝鮮半島側ではない。
とくに、併合時代の日本の朝鮮半島への思い入れ、支援は日本人のメンタリティーそのもので、
外国からは、思い切り利用される国民性だろう。
このメンタリティーは、一言でいえば「誠意は通じる」で、
同じ経験を南米で生活しているときに感じた。
ペルーでは、
困っている人に手を差し伸べると、それでは終わらず、肘までむしゃぶりつくされる、ということわざというか、言い伝えというか、
戒めがある。
これとまるで同じで、
韓国は、現代にあっても、手どころか、肘まで身体までむしゃぶりつくすことを、繰り返している。
こういったことは、長い年月を積み重ねて身体、精神に染み付いた生きるための「知恵」だろうから、かわらないだろう。
この本は読めば、だれもが言葉を失い、唖然茫然とするだろう。
「さらばと言おう」という気持ちになってしまうのは無理からぬことだろう。
ペルーに赴任した時、最初に注意されたことがある。生きるための知恵だ。
当時では信じられない内容であったが、教えてもらってよかったと実感することばかりだった。
このとき、頭の中で理解していることと、体験を通して知ることは、まるで別のことだと知った。
簡単に挙げてみると、
政治と宗教の話はしないこと。これは分かりやすかった。
冷蔵庫など耐久商品を買うときは、全額を支払わないこと。払えばなかなか持ってきてくれないから。
困っている人を助けないこと。特に家に来る物貰いの子供たちには、パンをあげないこと。これは経験したが、
その時は感謝されるが、パンを上げないと、最後は罵詈雑言を浴びせてくる。しかも、ウソを並べていかに酷い人間かを訴える。
このあたりは、韓国とよく似ているなと思う。
交通事故で、被害者になったときは、無理しても逃げること。これは経験はないが、つまり殺されてしまうからだという。
生きていると、長い年月たかられるからという理由だ。
これらは、100年以上もペルーに生活した日系人の生きるための知恵だろう。