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ペルーの今

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35年前にペルーに行った時代に比べれば、今のペルーは格段に発展した。

当時、背の高いビルはシェラトンホテル一つだったが、現代は、ホテルや高層アパートが立ち並んでいる。

この国は発展する要素もなければ、知恵もないと思っていたが、

フジモリさんのお陰だなと思うが、スピード感を感じるほどの変化を感じる。

 

 

ペルーは、リマ市内を走ると建設が続いている。

レストランも、たくさんあって、どこも盛況だ。

ランチで、ハンバーガーを食べに入ったレストランは、リマ市内でチェーン店を展開する有名店。

一つ1000円。うまくないうえ、高い。それが、夕方からたくさんの人でにぎわうという。

高給取りが多いのか。

 

利用したホテルの斜め向かいに「たぬき」という蕎麦屋がある。

うどん、ラーメン、巻き寿司などを提供している。

そばを注文した。

充分、日本的なものだった。

 

ワラル町に行った。リマから70Km程度か、今は車が混んで2時間以上もかかるが、リマの食卓を飾る果物、野菜の産地だ。

この町に、ラーメン、餃子を出す店がある。

醤油ラーメンはおいしいが、味噌ラーメンはいけない。餃子はまあまあ。

食べたい人には、イケる店だと思う。

ラーメン、そば、うどんなど、贅沢を言わなければ、ペルーでもおいしいものを提供してくれる。

日本に出稼ぎにいって、帰国した人々が日本食を知っている。

彼らの影響は大きく、あちこちの日本食レストランには、トンカツ、かつ丼、うどん、ラーメン、餃子が並ぶ。

 

今回も、スイスホテルのすし屋に行った。

ヒラメのエンガワをたらふく食べた。

ペルー人には、やたらサーモンや、何を巻いたのかわけのわからない巻き寿司が人気だが、

ここでは、日本と同じ握りが食べられる。

高いけど。

ここはシェフをよく知っているので、カウンターに座るが、板さんが開発したいろいろなメニューにないものを出してくれる。

それを横のペルー人カップルが、

「何を出したんだ、こっちにもくれ」

って、言っていた。

 

昔、段ボールを叩いて、叩いて、味付けをして、パンにはさんで、ハンバーガーとして売っていた露天商があった。

そこは、まあ、貧しい人々が暮らす地区だが、ニュースになっていたことがあった。

そのころに比べれば、ペルーは格段に発展し、進化している。

大統領は、任期を終了すると、韓国程ではないが、何かしら罪に問われることが多い。

賄賂がまかり通る国のシステムになっているのが原因だが、

それでも、フジモリさん以来、ペルーは着実にいい方向に向かっている。

 

ペルーが今困っていることの一つに、ベネズエラからの難民がなだれ込んでいる。

ペルー政府は、けっこう彼らにやさしい政策をとっている。

同じスペイン語だから、困らない。すぐ労働できる。

社会主義系の国だったから、ベネズエラ人の仕事ぶりは、まったくダメらしいが、

愛想がいいという。

のどかな、難民問題。

 

ペルーらしくて、いい感じだ。


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