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Channel: 虚空を観じて
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事件だらけ

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年一回のロスとペルーだが、ロスの空港もリマの空港も変わる。

新しくなり、機能的になり、気持ちがいい。

ロスは、相も変わらず持ち物検査に時間がかかる。くだらないものを取り出して、再検査してたり、ひとをあちこち触っている。

イヤだなと思うが、そこに付け込むのがテロのテロたる所以だから我慢どころか、ありがたいと思わなくちゃ。

40年も前なら、飛行機に乗るのは、一種の優越感があったのか、服装にも気を遣っていたように思う。

いまは、検査が面倒くさくて、普段着どころか、かなりの軽装が目立つ。

 

リマからろロス行きの便は、一般の検査のほかに、搭乗寸前にも、手荷物を検査する。

かなり厳しい。

 

ロスの空港の外には、2階か、喫煙場所がある。かなり広い。

みなひっそりと吸っている。

タバコの散乱はそれほどではないが、それでも、いい加減に吸い殻が捨ててある。

 

ロスの空港では、100%だろうか、スペイン語が通じる。

ここ数年は、以前のように列を作らなくても、日本人なら、マシーンで入国審査だ。

時間がえらい短縮されている。

日本の出国検査、入国審査も顔認証で、簡単だが、なんだかおかしな感じだ。

ロス経由で乗り換えの時間も2時間ないと安心できなかったが、今は余裕だろう。

 

ロスからはアメリカン航空を利用した。Yクラスだが、隣が空席で快適だった。

隣に相撲取りより大きな人がワンさといるが、隣に来ると、悲劇だ。機内時間は最悪だろう。

今回も、大きな人はたくさんいた。

あれって、なんとかならないのだろうか、いつも疑問に思う。


機内時間は、映画がどっさりあって、飽きることはない。

今回もたくさん見た。一年分は見ただろうか。

もちろんタダだが、実際にはタダではない。費用が発生している。

 

経済のシステムはさっぱり分らないが、

利益だけを追い求めたり、より大きな利益を望んだり、より大きな仕事をしたがったり、

より合理性を求めたり、

ホントは、こんなものはクソくらえで、経済活動をしたらいいと思うが、資本主義や自由主義では、無理なのかもしれない。

大型資本がはいって、駅前の個人商店が倒れ、

合理性を求めれば、中間業者が倒れ、そこにまた悲劇が生まれる。

それは個人の能力せいだと言われれば、それまでだが、実は、不合理の中にもバランスがあり、お互い様精神が生きている。

 

アメリカの富豪は、個人資産が兆単位のひとが結構いる。

給料格差は100倍、200倍などは普通だろう。

こんな社会は、どこかくるっている、ひそかに思っている。

お互いの人間には、100倍も200倍も格差などは存在しないだろうに、

あたかも存在しているのが当然のように社会が納得している。

これって、そのうち、歪みがひどくなって、事件だらけになるかも、と思う。


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