Quantcast
Channel: 虚空を観じて
Viewing all articles
Browse latest Browse all 569

ボロは着てても

$
0
0
アメリカでは、金儲けがうまい人のことを、「頭が良い」という判断をする、そんな話を昔聞いたことがある。

日本は一流大学出身が頭の良さの一つの目安になる。

アメリカの話は、資本主義の本質をよく表していると思う。

たぶん、アメリカに限らず、世界は似たようなものかもしれない。

日産の社長だったゴーンさん、あの人の年収は10億以上で、貰いすぎではと指摘を受けると、

ヨーロッパではもっともらっている、そう答えたそうだ。

この話も象徴的で、お金しか信用できない社会環境を想像してしまう。

同じ人間に、片や10億年収、一方では時給1200円とか、とてもそこまでの「差」があるとは思えない。

素人には、そこまでの差はすでに大いなる「人間の差別」だろうと思う。

これが通用するのは、「どこかが歪んだ」社会だからだろうと思う。





多文化共生社会、言葉の響きから、なんとなくよさげな感じがする。

アメリカやオーストラリアは多文化共生社会だろう。

このどちらも、原住民を殺しまくって、今の多文化共生社会がある。

冷静に考えれば、外国から指摘される日本国民の民度の高さは、すぐに出来上がるものではない。

文化、良き習慣、芸能、技術などの先祖代々伝わる伝統など、

気の遠くなる時間が必要になる。

文化、伝統、習慣、国民性民度に共通するのは「時間の積み重ね」だろうか。

最近出てきたものに、○○文化などと使い方をするが、実際は言葉遊びで、文化でもなければ、伝統の重みもない。

単なる流行で、流行が文化になるには後世に伝えられ、受け継がれ、残ったものが、価値ある文化となるだろう、

素人には、そう思える。



日本の場合、多文化共生社会を取り入れるなら、それまで代々伝わった民度の高さ、国民性、文化、良き習慣などは、

すべて壊れていくことを覚悟しなければならない。


清貧、これが日本が決して失ってはならない最大の文化だろうと思う。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 569

Trending Articles