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Channel: 虚空を観じて
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猫の足音

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猫の足音は聞こえない。



夫婦別姓が、また俎上に上がっているという。

自分個人的に、いまだかつて、なにか不便を感じたとか、不都合があったとか、なにもなかった。

配偶者からも、そんなことは一言もきいたことがない。

さらに、自分の生活圏のなかでも、

だれかが、「ああ、夫婦別姓でないと、不便この上ない」なんて、一切聞いたことがない。

だいたい、これまで、そんなことには、考えが及びつかないし、議論になったこともない。



しかるに、国会議員が夫婦別姓に言及し、その法律を推進しているという。

別姓がいい、別姓にすべきだとか、そんな注文がたくさんあるのだろうか、と思う。

わざわざ、法律を作るわけだから、それなりの「要請」が国民なり、選挙区の「声」としてあるんだろうと思うが、

別姓になると、こんな利点があるとか、都合がいいとか、あるいは

別姓じゃないと、こんなにも不便だとか、なにか理屈があるはずだが、そういったことも聞いたことがない。




皇女を制度として設けたらどうか、という案があるという。

今までになかったことを新たに作るのは、それなりの理由があるんだろうが、

これって、女系宮家とどの程度の違いがあるのか、分からない。一般的には、まったく同じだろう。



大臣が「外国人にも選挙できるように」と発言したという。

素人には理由も意味も分からない。



遠く離れたこの三つの案は、多くの一般国民にはこれまで、縁の無かった話だろう。

それが俎上に上がっているのには、それなりの目的があるんだろうと思う。

その目的を「公」にできないのは、多くの国民にとって「よし」としないものだろう。

なんとなく「こそこそ」とした印象がある。

まるで、猫の足音のようだ。

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