ペルー人は、おおむね民度が低く、治安は悪く、ドロボーや強盗の類から、末端の警察官、役人まで「お金」まみれである。
それでも、不思議な民族で、とくにインカ帝国の歴史があって、その影響も少なからず受けている。
スペイン人の姦計、あるいは狡猾、残虐な性格によって征服されてしまったので、
インカ帝国の影響より、スペイン人の影響のほうが、現代子孫には大きいと思われる。
征服とか、侵略とか、こういった概念は、征服先の人種までを変えてしまうことがなければ、
征服でも侵略でもない、そう思っている。
その意味では、ペルーは完全にスペイン人に侵略、征服されたと表現できる。
現在のペルー人の人種構成は、インカ帝国の純粋子孫より、スペイン人との混血がはるかに多い。
言葉を奪い、文化を奪い、宗教を奪い、インカ帝国を滅茶苦茶にした、やれ賠償だの、謝罪だの、そんなことは、ペルー人は誰一人として、言わない。
これが、侵略であり、征服だろう。
昔、インカ帝国は、日本人が作った、という説をとなえたペルー人がいた。
元日本駐在大使フランシスコ・ロワイサといい、10年ほど日本にいたという。
かれは、インカ帝国は日本人が作ったという本を書いた。
例えば、チチカカ湖は、日本で由来で、チチは父、カカは母だという。
この本は、どうも、一般人は閲覧できないようで、公開はされていないという。
ペルーに行ったとき、日本語で話していたら、ケチュア語を話すペルー人から、
「まるで、ケチュア語を聞いているようだ」
と言われた。
とんでもない話だろうが、もしかしたらインカ帝国は、日本人の影響を受けているのかもしれない。
最近は、分子生物学というのか、DNA学とでもいうのか、エライ発達して、
日本人と関係の深い民族を探り当てることができるとか、
稲の栽培も、大陸、朝鮮半島から日本列島にもたらされたと勉強したが、これがまるで逆で、
実は日本列島から、朝鮮半島に渡ったことがわかった、とか、
科学の発達とともに、古代史、考古学も変化している。
こういったことは、いち早くYouTube動画で分かるが、学校教育ではどうなっているんだろうか。
どうも、古人が昔から伝えている生きるための知恵というか、社会生活をおくるためのコツとか、
大切なことだとか、そういった言い伝えの中にかならずあるのが「感謝する心」で、
国に対する恩、両親への恩、周囲への恩など、言い方は古いが、自分がいま生きているのは、
周囲の人々とのかかわりあいで、持ちつ持たれつ、そのおかげだろうということだ。
これがものすごく、大事なことだと思う。
感謝する気持ちがなければ、頭良くても、権力を持とうが、権威があっても、なにをしても、理屈をこねても、周囲からは良く評価されることはないだろう。
そう素直に思う。