日本人特有の美意識って、なんだろうか。
わび、さび、ゆうげん、などはそうだろうか。
散りゆく花びらを見て、そこに美、時の流れ、一瞬の美しさ、静寂の中の鳥のさえずりなどは、
なかなか味わい深いものだろう。
華道、茶道、柔道、なんでも道にしてしまう感覚は、合理性以外のものを大切にする精神なのだろう。
世の中が、不安定になっている、そうなんとなく感じる。
外国からたくさんの人が働きに来ている。
電車に乗っても、街中を歩いても外国語が聞こえてくる。
外国人労働者を、どんどん入れる政策に反対を唱えるのは、コメンテーターくらいで、
野党は動かず、政権打倒だけに精神を集中している。
白人は、姿かたちだけで、日本人に好印象を与える。
有色人種は、なんとなく見ただけで一種汚らしさや民度の低さを感じさせてしまう。
印象だから、事実は違うことは充分承知だが、
これは事実だろうと思う。
ペルーの笑い話にこんなのがある。
白人が破れたジーンズを身に着けても「ファッション」だが、
ペルー人がはいても、単に貧しいだけにしか見られない。
笑いたくても笑えない深刻な笑い話だ。
知り合いのフランス人がBMWのオートバイに乗っている。
日本語も堪能で裕福そうな生活をしている。
彼が、スピード違反で警察の厄介になったが、口角泡を飛ばして反論し、こんなときは便利なフランス語でまくし立てた。
警察はなかなかあきらめなかったが、結局は面倒くさくなったのか、放免したという。
それを自慢げに話してくれた。
ブラジル、ペルー、カナダ、ハワイなど、外国に移住した日本人は、現地でもおおむね評判がいい。
働きすぎを揶揄されることはあっても、「日本人出ていけ」運動は、起きない。
ここまでなるには、長い年月と信頼の積み重ねがあったからだろうと思う。
「現地」で認められるには、10年20年単位では無理で100年三代四代かかるだろう。