皇室のことには門外漢でまるでその世界を知らないけれど、
とにかく日本は天皇陛下のお陰で、というか太古の昔から積み上げてきた現実だ、ということだけは理解できるし、
いいも悪いも、それが日本列島の歴史だし、文化だし、継承されていくだろうと思う。
聖徳太子の時代から、日本は一人の権力者、鶴の一声で決める立場を決めなかったようだ。
これは、井沢元彦の本で知った。
となると、みんなで話し合ったのか、なんとなく、ほのぼのとした世界だったのかと思う。
おそらく、戦いだとか、争いごとを避ける傾向にあったろうと、想像している。
それに、万葉集で分かるように、高貴な身分から、一般平民までの歌が並んで編集されていることを見れば、
どうも、高貴な身分の人々は、そうなることを嫌がらなかったようだし、
万葉集から始まったことではなく、それ以前からの文化習慣だったのか、意識的にしていたのか、
世界のありかたとは、日本は、はじめからやり方というか、進み方が違っていたようだ。
男系というか、父系というか、それにこだわることなく、女系でもいいではないか、という議論がされている。
賛成反対入り乱れているが、
素人には、男系にこだわっているのではなく、それが普通のことで、
むしろ、女系を主張するほうが、それに執着している印象を受ける。
知識人を集めて議論するほどのことでもないように思う。
素人には、女系を持ち出す以前に、資格者というか、父系を受け継ぐ「家」を、再び宮家にすることを考えるほうが先だろうと思う。
あるいは、養子制度だってあるだろう。
そこに、わざわざ、女系を主張するのは、何か他の理由があるのだろうという、憶測をしてしまう。
日本は、万葉集などの民度の高さ、皇統が連綿と続いている事実、を素直に見ても、
数少ない歴史を積み上げている国だろうと思う。