チャイナの膨張主義には困ったものだが、
韓国の平気でうそをつく人々にもうんざりする。
人間もここまでくると、笑うしかないと、周囲もあきれてしまう。
少し前の、幕末や明治の初めのころは、「白人」の横暴というか、残虐さというか、
有色人種への極端に酷い扱いとか、おそらく、同じ人間だとは考えていなかったのだろうと思う。
ペットよりも下に位置する扱いだったろう。
1000年も前ではなく、ほんの少し前の出来事だ。
1500年代ごろか、スペインによる中南米への侵略が激しくなり、キリスト教、武力と姦計を使って、
ことごとく、かの地は征服されてしまった。
スペイン人による侵略というか征服は、ホントの意味での侵略で、
自分たちの血脈をもった子孫と、キリスト教と言語を残した。
ペルーなどはその混血は80%以上で、言語ももちろんスペイン語だし、キリスト教徒だ。
アイマラ語やケチュア語、インカ時代に使用していた言語の保護などもあるだろうが、基本的にはすべてスペイン語である。
ペルーは、昔ながらの踊りと歌の文化が残っているが、旋律は穏やかで、踊りも優雅な感じがする。
何度かペルーの4000m以上の高地を訪れたことがあるが、空は澄み渡り、空気は肌が切れそうな鮮烈さがあって、
踊りや音楽から、環境からは、戦闘好き、侵略好き、争い好き民族とはとても思えない。
さらに、遺跡からは、武器が出てくることは少なく、争いを好む民族ではなかったことが、想像できる。
おそらく、非常にやさしさにあふれた性質だったろうと思う。
昔、ペルーの青年に訊ねたことがあるが、
「みなさんは、インカ帝国を征服したスペインに対し、なにか否定的な感情をもっていますか?」
と。
すると、少し前までは、学校の先生のなかには、スペインを悪く言う人もいたが、われわれの時代には、変な感情などはない、と応えてくれた。
侵略とか征服というのは、本来はこういったことを指すのではないかと思う。
アメリカ、イギリスがやったことは侵略でも征服でもなく、搾取だろう。
それに比べれば、日本がやったことは「純粋な支援」で、侵略でもなければ、搾取でもない。
この時代は、日本はちょうど戦国時代あたりか、、
外国から多くのキリスト教宣教師と言えば聞こえはいいが、キリスト教を利用した侵略者であったろう。
彼らが日本に入ってきた時代でもあった。
当時の実力者、信長、秀吉などの武将たちにも、
中南米のスペイン人による侵略は、耳に入っていただろうか、と考えてしまう。
中南米がスペイン人によって征服された話が文献に残っているのか、知らないけれど、
キリスト教の組織はかなりしっかり結束していただろうから、信長や秀吉、家康も詳しく知っていただろうと思う。
中南米がいとも簡単に征服された理由まで知っていたかどうかは疑問だが、
彼ら、実力者は、なにを思っただろうか。
非常に興味がある。
幸い、少なくとも彼らのおかげで、日本は征服されることなく済んだが、
日本全体の文明、文化、国民の民度の高さの一端を証明しているように思う。