昔、NYでオペラを観劇した。
ミスサイゴンだったか、つまらなかった。
オペラの基礎知識もなく、何が楽しいのかも知らなかったが、良さも理解できなかったし、
好きにもなれそうにならなかった。
友人が、映画狂で、映画には詳しく、
ウエストサイド物語を、5回見たとか言っていたが、他人の好き嫌いは、理解できないものだと思った。
先週の土曜日、明治座に行った。
「仮縫」の観劇。会社の貸し切りで650名ほどの、老人会のような集まりだった。
バイト先の会社の福利厚生だが、研修会という名目だった。
粋な計らいだ。
S席、11列目の真正面。1,2000円だったが、もちろんお金を払うことはなく、お土産やランチまで招待だ。
後ろに行くに従い椅子が高くなっていて、前の人が観劇の邪魔にならないような構造で、
舞台が目の前。
席は、最高の位置だった。
「椅子には深くお座りください」・・・・、など注意の放送案内があった。何度も繰り返された。
その通りイスに深く腰掛け、できるだけ頭を下げて座っていた。
開始数分前、すぐ前の席に一人の老人が座った。
頭が邪魔だった。
舞台がまるで見えない。椅子席の構造がまるで役に立っていない。
劇が始まった。正面だから、舞台の80%以上が見えない。脇がわずかに見えるだけだった。
最初、山本陽子が脇から出て、しゃべるのは分かったが、その後の舞台は、
モザイク入りと変わらなかった。
「仮縫」だから、女優が圧倒的に多い。
セリフを言うが、声がキンキンして、聞きずらい。
舞台は見えない、声は鬱陶しい。
おまけに、椅子は狭く、エコノミー症候群にでもなりそうなくらい隣に気を遣う。
第一幕が終了して、とても我慢できず、すぐ出てしまった。ランチも食べなかった。
残念な、観劇だった。
新聞やテレビでしか、ニュースを見ない人は、かなり政治の見方は歪んでしまっているだろうと思う。
モリカケ問題って、そもそも何が問題なのか不明だろう。
ニュースの結論は決まっていて、
安倍政権は真実を話していない。安倍政権は強権をふるって、政治を歪めている。安倍政権は疑惑だらけだ。
となっている。
正面の肝心な部分にモザイクがかかっているが、
韓国の反日教育と同じで、ねつ造、曲解、など
モザイクがかかっていること、それを知らないのが一番の気の毒さだろう。