百田さんへのインタビューが面白かった。
沖縄の新聞の記者が、百田さんに講演の後、
「差別意識が漏れ出た」
と話していた。
百田さんは、るる説明をしているが、
とにかく差別感覚が出ている。それだけを繰り返していた。
この記者、まだ若いが、普通の勉強を日本でして、普通の教養をみにつけて、
とにかく、差別差別とかたくなだった。
危機感を持て、というのは難しい。
特に日本人は、治安が安定し、いろいろな取り決めは、「善意」を前提とした社会に住んでいるから、
危機感を持ちようがない。
ペルーの治安の悪さは、筆舌に尽くしがたいが、
日本人駐在員は、治安の悪さを充分体験しているにもかかわらず、それでも危機感は、きわめて鈍い。
常に「まさか」と考えてしまうからだ。
これは、しかし、現代にあっては致命的な欠陥かもしれない。
昔、平和主義者が戦争の原因になるって、聞いていたが、
これはおそらく事実だろうなと思う。
もっとも、平和を叫んでいる人が、本当に平和主義者かどうかは不明だが。
鳥越さんが、
「どこの国が攻めてきますか?そんな国はありませんよ」
とテレビのコメントで話していたが、
一見、平和主義者のような感じだが、やはりこんな感覚は、相手にしてみれば、幸いだろう。
「善意」を前提にものごとをすすめている日本の構造は、外国人には、甘っちょろい話だろう。
人前でもどこでも、大声で泣き叫び、いかに被害者かをせつせつと訴える。
役者ぞろいなのだ。