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Channel: 虚空を観じて
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愚鈍のままに

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インカ帝国には、文字がなかった。

文字の代わりになったのが、紐で結び目を作り、それで各地との連絡を行っていた。

これをキープという。

スペイン人がインカを征服した時に、キープが持つ情報量に恐れをなして大量のキープを処分したため、

少量のキープしか残っておらず、

それで、いまだに解読できないという。

キープを読めるのは、限られた人々だけだった。

キープでどの程度の情報を伝えられるのか知らないけれど、

あれほどの文化というか、文明というか、誇ったインカ帝国には何故文字がなかったのか、不思議だ。

天野博物館に行くと、キープで0から9までだったか、数字を表している見本があるが、

あれは天野氏が推測したものだが、

ゼロの概念を発見したのはインドだったと聞いたことがある。インカにもゼロがあったんだろうかと、疑問に思った。




おそらく、インカで文字を作らなかったのは、一般人に知恵、知識を与えたくなかったからだろうと、密かに推測している。

情報量を極端に絞っていたのだろう。

一般人が知識や知恵を身につければ、為政者、時の権力者には都合が悪い。

愚鈍が最良である。




都知事選、告発された人たちが当選するかで、闘っている。

どちらが当選しても、愚鈍なる都民であることが証明されてしまう。


その時代時代の政権は、国民を欺いてきた。政権に限らずマスコミも同じで、国民に知らせたくない情報は、

手を変え品を変え、国民を「愚鈍」のままにすることを選んできた。

たとえば、松本清張の一連の作品や、

JAL123便の事件、安倍元首相の暗殺事件など、

今更ながら、

日本もインカ時代と同じで、時の政権は、一般国民を愚鈍のままにすることを、選んでいる。




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