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Channel: 虚空を観じて
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これでよかった

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久しぶりのペルーでした。

今回はパリ経由。ドゴール空港で、巻き寿司や握り寿司、ラーメンまで売っていて、少々びっくりした。

ラーメンを食べたが、素人がつくったようなスープの味だったが、それなりに食べることができた。

もう、30年も前だが、スペインからパリまで列車で行った。そのとき、パリのラーメン屋で食べた味噌ラーメンは、

さすがパリの店だと思った。


今回のペルーは、悲しい出来事があった。

親しい友人が、滞在中に亡くなった。病院で面会した翌日の朝に亡くなって、お通夜、告別式と参加し、

納骨、じゃないご遺体を土に埋める式にも出席させてもらった。

参列者が花を、一輪二輪お棺の上において別れを告げるのだが、最後の一人が花束をもって、

「今日は彼女の誕生日です」と言って、花束をお棺の上に置いた時、

みんなが拍手で、別れを告げた。


彼女は日本からペルーにお嫁に来たひとで、ずいぶんと苦労をした話をよく聞いた。

当時は、ペルーには高いビルなどはなく、貧しい国だったそうで、貧しいからか、ドローボーが多く、

空き巣、スリ、強盗の時代。

そんな中、インカ学園の経営というか、教育に携わって、日本語を教え、

フジモリ大統領時代、エクアドルとの領土争いの時は、最前線に行って、戦争の悲惨さを目の当たりにして、負傷兵士の看護に力を入れ、

ワラルという土地で日本からのジャイカの派遣者がテロに襲撃され日本人が全員殺され時は、献身的な努力をされた。

さらに、大使公邸事件でも、日本からの記者たちの支援をしていた。


一生をどう見るかは、人それぞれだが、

波乱の人生の中で、周囲に献身的に支援するのも、またよし。

彼女は、きっと、

「私の人生、これでよかった」

と、思っていただろうと、密かに想像している。



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