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Channel: 虚空を観じて
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失うこと

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失ったときは、その大きさがわからないことが多い。



クリスマスの行事もすっかり日本に定着したようだ。

仕事帰りに、ケーキを売る声が響く。

街のクリスマスで、年の瀬を感じる。



昔、山本七平だったか、日本人は、世界で聖書の影響を受けなかった唯一の民族だと言った。

ならば、世界でモノを売る日本人は、なかなか理解されなかっただろうとは、想像がつく。


ペルーに移住した日本人は、

当初、畑を作り、農業をしていたが、だんだんと商売、ものを売る職業に変わっていった。

ペルー社会は日曜日は休む。ほとんどがクリスチャンだから、絶対に休む。

ところが、日本人は休まず働く。日曜日に店を開ければ「便利」だ。当然利益が上がる。

働き者が、単に日曜日に「仕事」をするだけなのに、現地社会の「反感」をかう。


さまざまな理由で、ペルー社会は時々、ストを打つ。ストは大きな暴動に発展する。

おとなしく、ストをしていても、誰かが「サケオ」と叫べば、群衆はあちこちの店を壊して、略奪していく。

暴動は、道路わきにある店を破壊し、ものが盗まれる。

その時に狙われるのは、「日本人の店」が多かった、という。

そんな話を、昔、きいた。


それでも、日本人、日系人はペルー社会に貢献し、日本人は勤勉・真面目・うそをつかないなどと評価され、

今日の地位を築いた。

信用を得るには長い時間がかかるが、信用を失うのは一瞬の出来事だ。



安倍元総理の容疑者の起訴がなされない。

取り上げるマスコミもなければ、声を上げて問題視する国会議員もいないし、

実に不思議な事件だ。



安倍元総理を銃撃したのは、あきらかに容疑者だとして、

精神鑑定の結果、責任能力なしで、無罪になる可能性を予想している。



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