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多文化共生?…無理

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ペルーに生活していた時、「日本人」であることを認識させられた。



家族を連れてペルーに行く際、ニューヨーク経由だったが、

「ダウンタウンに行くにはどうしたらいい?」

と、子供をおぶって、家族連れの、荷物をたくさん持った僕に訊ねてきた黒人がいた。

この時は、田舎者丸出しの、しかも東洋人に、道を訊ねてくるって、驚いた。

今思うと、田舎者でも「日本人」らしい人間に訊ねるのが一番いいことを、経験的に知っていたんだなと思う。

ペルーでは、よくペルー人から「お願い」「質問」「手助け」など、とにかく頼まれごとがおおかった。

このことを日系人に訊くと、

「日本人は、イヤと言わないことを経験的に知っているから」

と、おしえてもらった。



日本人は、潔くないこと、ウソつくこと、言い訳すること、恥ずかしい事、こういったことを「平気」する人間を、きらう。

2000年の歴史の積み重ねなんだろうと思う。

ペルー人は、その場を凌ぐためなら、そんなことは「平気」でやる。

おそらく、ペルー人だけではなく、多くの外国人は同じだろうと思う。

ただ、ペルー人だって、この点に関しては、同じ価値観を持っているだろうと思う。



外国人を受け入れることは、

外国人だけではなく、その人々が背負っている宗教、文化、習慣、譲れない価値観などすべてを受け入れることになる。

これが、日本人との軋轢を生まないわけがなく、

はなから、多様性だの、多文化共生だのの理想には、ほど遠い。



アメリカでは、すでに「メリークリスマス」とは言えないそうだし、

日本のディズニーランドでさえ「レディーズ&ジェントルマン」と言わなくなった、

と動画で見た。

昔、ルソーだったか、子供は両親じゃなく、社会で育成するべきだと主張したと、

愚かな本があったが、

また、こんなことをしようとする「左側」思想が蚕食してきた。

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