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Channel: 虚空を観じて
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からだが思うように、動くうちは、まだまだ働きたい。

他人の手を必要とするなら、仕事はできないし、家での活動になる。

便所掃除でも、料理でも、買い物でも、なんでも、仕事はある。

周囲の役にたつ生き方でありたいなと、感じる。




電車のなかで、両側の席に座ることを拒否するように、足を広げて座っている若い人を、時に見かける。

年齢のいった人には見られない。

年寄りは、どちらかというと、遠慮気味に足を閉めて、浅く座る傾向がある。

自分も年寄りだから、なんとなく、せつなくなる。


人間として最も気の毒なことは、感謝できない精神というか、内面というか、ひねくれた心だろうと思う。

日々の生活を心豊かにしてくれるのは、やはり感謝する心だろうと思う。

これに欠けている人は、死ぬ間際まで、自分の人生を生き抜いたことに、充実感を味わえないだろうと思う。

他人のことは、どうでもいいことだが、こういったことを、つい漏らしたくなる。


文明生活を知らない、あるいは享受できない、しない部族は現代でもあちこちで生活をしている。

それを残念とも、気の毒とも、なんにも思わない。

文明生活を知らないことは、人間として不幸なことだ、とも思わない。

人間が生きること、人生を全うすることには、文明は関係ないだろう、そう思う。



農耕をするには、共同体というか、みんなの協力が必要だから、自然と「協力する心」が出来上がってきたのだろう。

狩猟にも協力は必要だが、食物を得る方法に、決定的に違うのは、狩猟はそこにいるものを狩ることだし、

農耕はほぼゼロから育て上げることの違いだろうと思う。

これは、共同体の中で生まれてくる文明や文化に大きな違いが生まれてくる。

学問のことは知らないが、素人なりに、そうではないかなと、思っている。



日本に生まれてよかった、と思うのは、外国を体験してからだろう。

頭の中だけでは、無理な感覚だろう。

自分の人生、これでよかったと思えるには、感謝できる、する気持ちが必要だろう。

許す心のない気持ち、妬み、嫉み、被害者意識、恨み、比較ばかりする思考、批難批判ばかりの思考では、

充実感、満足感、達成感、などは感じないだろう、そう思う。

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