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Channel: 虚空を観じて
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その時自分に問う

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人間はいつか死ぬ、ってのは事実で、誰もが知っている。

人間は病気になる。一生病気知らずで寿命を終える人は、おそらくいないだろう。

病気には苦しい辛いものから、それほど意識しなレベルや、あるいはまったく知らずにいる場合もある。

これらは事実で、誰に教わらなくとも、自然と知る。



自分のごく身近な人が亡くなれば、その時あらためて、「ああ、人間って死ぬんだ」と、

仮に誰かに言ったとする。

その誰かが、「なんだ、そんなこと今頃知ったのか」と、言えば、

それは頓珍漢な反応だろう。

たとえ、世の中の真理を「なんだ、そんなこと今頃知ったのか?」というのは、

実は間違っているだろう。

つまり、頭の中だけで「知る」ことと、自分の体験、人生で知ることは、実はかなりの乖離があるだろう。

同病相哀れむは、同じ感覚だろう。



頭の中だけで知ったつもりになるは、少々危険な感じがする。

物を知るというのは、それだけでは、知ったこと、分かったことにはならないだろう。



議員の先生方はみんな頭脳明晰で、物をよく知っていると思うが、

この頭の中だけとか、机上の空論とか、いわゆる観念の遊びが多すぎるような気がする。

観念は、止まることを知らないから、どこまでも際限なく広がっていく。

最後は、何が何だか分からなくなる。



人間は死ぬを、いくら知っていても、自分がその時期を迎えたとき、

あらためて、また自分に問いかけることになるだろう。

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