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優秀でも、民度が低いなら

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アメリカや日本のような自由主義、民主主義国家は、

独裁国家や共産主義国家からは、利用されやすい。



昔、ロスアンジェルスに行ったとき、リトル東京にあるホテルに宿泊した。

そこには日本レストランだってあるし、日本語も通じる。

不安のある最初の訪問だったので、気持ち的にかなり安心感があった。



ブラジルやカナダ、アメリカには日系人がたくさんいる。

日系人の市議会議員や国会議員、あるいは全権大使として東京に駐在している。

ペルーのフジモリ大統領は、なかでも有名だろう。

インカ帝国時代の言い伝えとして、「我々に似た人が、我々を助けに来てくれる」という伝説があり、

フジモリさんは、大統領に当選した。しかも、だいたい海外に移住した日本人の評判や評価はどこでも高く、

それも奏功した。

確かに、ペルーは賄賂の国で、全体的な民度はかなり低く、貧困層はいつまでたっても貧困であり、国の経済は回復には向かわない状態だった。

フジモリさんは、泡沫候補言われながら大統領になったわけだから、様々な条件が「日系人」にプラスになったのだろうと思う。

フジモリさんの評価は、テロを根絶し、経済を立て直し、ペルーを回復した、という評価と、

テロリストを違法に殺害したという負の評価もある。

当時、ペルーに住んでいた自分としては、

民主主義や自由主義が機能するには、ペルー全体の民度はかなり低く、

そんな中にあって、フジモリ大統領の政策は、大多数の国民には、よかった、だろうと思う。



フジモリさんが大統領になるまでは、大統領候補の資格条件には国籍以外はなかった。

ブラジルでは五代以前までさかのぼるという。

ところがフジモリさん以降、候補になるには、何代かペルー国籍を続けなければならない、という条件が付加されたと、

聞いたが正確かどうかは不明だ。



どこの国であっても、日系人が権力を握って、それを日本のために、日系人のために権限を行使した、

そんなことは聞いたことがなく、

当該国での活躍が評価されている。



日本人の移住は、どこでも概ねそれなりに評価が高い。

当該国が喜ぶような功績を残し、続けるのは困難だろうと思うが、

評価を下げたり、嫌われたりするのは、それほど難しくはない。

世界から優秀な他民族を呼び込んで、多文化共生を目指すと、国会議員が言っているが、



世界から優秀な、しかも民度の低い他民族なら、お断りしたい。

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