素人とプロで、さほど差を感じないのは、歌だろうか。
カラオケ屋さんでも、とんでもなくうまい素人がいる。それも、たまにではなく、いつでもいるような感じだ。
ペルーのカラオケには、日系人でもとんでもなくうまく、しかも日本を話さない若い人がたくさんいた。
歌がうまくても、プレゼンテーションが悪いと、台無しになると、
昔、知り合いが言っていた。早い話、イケメンじゃないと、というわけだ。
考えたこともなかったので、そんな風に思う人もいるんだと思った。
素人だから、歌がうまい、下手、プレゼンテーションがいい、悪いと評価しても、
どれほどの違いがあるんだろうかと思うが、
くだらないことにこだわるのは、ナルシストの極みだろう。
昔、カラオケ全盛時代、ブラジル、サンパウロのカラオケ屋に行ったことがある。
その時、有名な作曲家がいた。森進一の曲を多く書いていた人だ。
呼ばれていくと、素人とプロの違いの指導をしてもらった。
素人は、歌い始めはダメだが、だんだんと良くなるという。ところがプロは、いきなり上手いインパクトだという。
成る程なと思ったが、そのコツが分からない。
とはいえ、お金を払っても聞きたい歌がプロ。
素人は、お金を払って聞いてもらう、ここだけはよく理解できた。
タダで聞けた指導だった。
武田先生が言っていたが、
ものを修理する人は直してお金を取るが、医者は治らなくてもお金を取ると、
腰痛の経験で話していた。
これは、しかし、考えさせられた。