ペルーでは友人知人の世界が広くなければ、物事がうまく進まない。
袖の下は、社会生活の一種の潤滑油で、警察官などは最低給与で働いているから、
給与だけでは生活は苦しいだろう。
袖の下を要求するか、休日を利用して、警察官の姿で警備のバイトをしている。
こういう国は多いだろう。
以前、友人の旦那が警察に逮捕された。
容疑は、5年前に起こした交通事故。それをネタに警察がある日突然逮捕に訪れた。
国家権力だから、従うしかない。
日本の警察と違って、暴力などは普通だから抵抗はできない。
奥さんが飛んできて、なんとかならないか、と相談された。
そのとき、すぐ、大統領官邸(当時はフジモリ大統領)で働いている職員と友人関係にあった友人に連絡を取った。
電話一本で釈放された。
ペルーにいるとき、
友人が会ってほしい人がいるからとついていったら、
コカインを10キロ日本に運んでくれないかと、頼まれたことがあった。
莫大な価格だ。
もちろん断った。
危険な世界を一瞬垣間見た瞬間だった。
北朝鮮やチャイナは、一度も行ったことはないが、
やたら、気分次第で逮捕されたり、暴力を受けたり、なにかやたら嫌疑をかけられたり、
たぶん、ペルーとそれほど変わることはないだろうと思う。
否、おそらく、もっとひどいだろうと想像している。
多くの世界の標準が、この程度だろうと思う。
少なくとも、日本ほどの人権を大切にしてくれる国家権力は、それほど多くはないだろう。
フランスでテロ事件があったとき、
当然、国家権力は、それの鎮圧のために警察官を投入した。
警察官が所有している銃器や武器は、日本の警察官なら所持してないものだろう。
国家権力は、現場で躊躇なく銃殺してしまう。
フランスには死刑制度はない。
共産党や社民党が象徴的だが、
戦争法案だの、憲法改悪だの、北朝鮮と話し合いだ、話し合いと主張しているが、
どうやって話し合うか何も言わないし、
北朝鮮を説得できなかったなら戦争するのかとか、わけのわからないことをわめいたりするコメンテーターは、
「日本に生まれてよかった。日本人でよかった。」
って、生涯一度も実感することなく、終えるのだろうか。
これって、人生を半分以上ソンしていると思うが。