いけたらいいな

ペルーに仕事で赴任したのは、もう四十年以上も前のことになる。

当時はベラウンデ大統領の時期だった。

首都リマは、とにかく異様なニオイと、埃が街路樹の葉っぱに積もって、精彩はなく、

文明国からやってきた日本人には、過酷な環境だった。



ペルーは、誰もがドロボーだ、なんて注意事項など聞き流していたためか、

隙だらけの日本人だったからか、すぐにドロボーに入られて、根こそぎ持っていかれた。

ただ、机の上に放置していた封筒に入っていた２０００ドルは、手付かずだった。



それでも、住めば都で、日本企業の駐在員で集まりである三水会や、日系人との交流で、それなりに楽しかった。

日本でやるゴルフの回数は、ペルーで一生分やってしまったと思う。それでも、ついぞ７０台をだすことはなく、

８０が最高だった。



いまでもやっているのかわからないが、

紅白歌合戦があって、大変盛況で人気もあった。

これには、歌で一回、司会で一回参加したが、ペルーの日系人の歌のうまさには舌を巻いた。

カラオケもかなり人気があって、日本人駐在員の夜のたまり場だった。



コロナ以前は、年二回ほどペルーを訪れていたが、

アメリカが入国でワクチン接種の有無問わなくなったというので、ペルーも同じように解除されるだろうから、

今年は行きたいと思う。