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Channel: 虚空を観じて
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経過

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時間の経過を詩にしたり、表現したり、そんなセンスをもった古人がたくさんいるが、

そのどれもが、流れには逆らえないことが根底にある。


香川県の、目の前が海、そんなところに住んでいる友人に会いに行ってきた。

高校時代の友人で、浪人中は川崎で一緒に勉強していた仲だ。

ほぼ半世紀ぶりの再会になる。

観音寺まで車で迎えに来てくれた。



実は、半世紀ぶりだから、お互いに顔だけでわかるかどうか、

知っているのは、お互いに髪の毛ふさふさの時代だから、禿げていたらと、心配していた。

細君は、

「お父さんが禿げていたから、きっと息子だから禿げだよ」

そう言っていたが、

駅に来たのは、きれいに完全体に禿げた友人だった。

僕は半禿げだから、すぐわかったのか、まっすぐこちらに向かって、声をかけてくれた。


半世紀ぶりだから、近況や昔話などで、盛り上がったが、

70だから、どこか医者のお世話になっているのは当然としても、

とにかく自由に動ける健康であったことに安堵した。

彼の父親は、93で、毎日タバコ2箱、栄養ドリンク二本、年金は息子さんより高いと言っていた。

喫煙者には残念な社会になってしまったが、高齢でタバコを毎日二箱って、タバコには身体的な害は、

本当は、かなり少ないか、ほとんどないのではないか、そう思う、


古人には、別れの切なさ、再会の喜びをうたった詩や小説があるが、

時間の経過の不思議さ、機微、など

3000年前にお釈迦様が説いた通りだと、あらためて実感した。

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