成すこと

オリンピックの話題で、ワイワイガヤガヤと友人知人と騒がないのは、珍しい。

他の人は知らないけれど、少なくとも自分の周囲には、いない。

メダルを勝ち取っても、なんとなく後ろめたさ、というか、素直に喜べない雰囲気があるのではないか、と思う。

メダルを取った選手も、似たようなものだろうと思う。


協議をしているすぐ横で、臓器を抜き取られたり、思想教育されたり、強姦されたり、無理やり結婚させられたり、不妊手術をうけたり、

あるいは、監禁されたり、脅迫されたり、無造作に殺されたり、

そんな現実が存在していると、

認識したら、競技どころの話ではないだろうな、と思う。



それにしても、日本人、というか、この列島に生活してきた人々、先人は、実に立派な人たちであったと、

そう思う。

我々の先祖。

愛情深く、情け深く、争いを好まず、正義感にあふれ、他者に対して尊敬の念が深く、

子孫を思い、

そんな人々が生きつないできた。



文化も伝統も、良き習慣も、長い時間をかけて次代につなげてきた。

失いたくない日本人のすばらしさは、たくさんある。


誰かに認められることは、大変すばらしいことで、○○賞や、

友人知人から称賛されることも同じ重みだろう。

ところが、だれからも称賛されないことでも、

自分が一生の宝だと誇れることを成すのは、それ以上に大切なことではないだろうか。