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Channel: 虚空を観じて
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00そんなものはない

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立って半畳寝て一畳って表現は、歳をとるとけっこう実感というか、身に染みてくる。

いかな財産でも、あの世までは持っていけないとか、贅沢にはそれほどの意味があるわけではないとか、

いろいろと戒めというか、教訓というか、あるいはなにかの覚悟をするときに、なるほどと思える表現で、

なんとなく気に入っている。


この頃、ジェンダー思想というか、差別意識というか、なにかわけのわからない主張がよく聞こえてくる。

ジェンダー思想は、こんな言い方があるのか知らないけれど、

「うさん臭い」なにかを感じる。

その昔、ジャンジャックルソーだったか、ジェンダー思想と似たようなことをとなえていたと思うが、

日本人の文化には合わないように思う。

ペルーに行ったとき、職業に明らかな貴賤があった。

日本には、働くことに貴賤などは存在しない。まあ、細かいことを言えば、それなりにあったかもしれないが、

普通に生活をしているぶんには、そんなものは感じなかったし、仮に貴賤を意識すれば、親が叱っていただろう。

もともと「ない」ことをあるか如く主張して、差別だ差別だと騒ぐのは、バカだろう。


以前、ある作家のエッセイを週刊誌だったか、読んだことがある。

うろ覚えだが、たぶん山口瞳だったと思うが、

作家などというと、なんとなくインテリ風で、一目置かれる存在のような扱いを受けるが、

実はまるで生産性がなくて、実は恥ずかしく感じている、とそんな文章だった。

これって、日本文化そのもので、ここには訳の分からないジェンダー思想などは、はなからない。

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